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プロフィール

ロキ2017

Author:ロキ2017
ひっそりとこっそりと作りました。
乙女椿の花言葉は「控えめな愛」「控えめな美」。
そんなお話をつづっていければと思っています。
よろしくお願いします。

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cup わんっ

2018.08.01 Wed
「牧野」
呼ぶ声に顔をあげると、類がいた。

にっこり笑いながら、
「お手」
と言われて、「???」と思いながらも、差し出された手に自分の手をのせると、ぐいっと引っ張られて、そのまま歩き出した類のあとを小走りでついていくことになった。

「ちょっ、類、どこに行くの?」
と聞いたら、いきなり立ち止まった類に、顔をぶつけてしまった。

イテテ…と顔を撫でながら見上げると、
「ケーキ」と一言。

ケーキ?ケーキって?ケーキ食べに行くの?

「ん」

だから、なんで?何のケーキ?どこへ?
次から次へとわいてくる「?」マークを頭の上に飛ばしているのに、類は飄々と歩を進めていく。

「…フルーツケーキ」

思わず立ち止まった。
えっ、もしかして、○○のフルーツケーキ?!
果物がてんこもりになっていて、カスタードクリームがびっしり間を埋めている、あのフルーツケーキ?!

急ブレーキがかかったので、 のけぞりながら立ち止まって、面白そうにこっちを見下ろしていた類が、また、「ん」と言って、ニッコリしている。

「きゃ~~~!!❤」

今度は反対に類の手をぐいぐいと引っ張って、歩き出すと、
「…わんこみたい」と類が笑っている。
確かに、自分でも、しっぽがあったらブンブン振っているだろうな、と思いつつ。

「類、早く、行こっ!」

「…そんなにうれしい?」と類が聞くのに、

思わず「ワンッ」って返事を返してしまった。

「ぶぶっ」とツボにはいってしまって、座り込みそうにくの字になって笑う類を見ながら、一緒にキャンパスを歩いていった。

**

微かに聞こえる泣き声に耳をすますと、しばらくして美也が里桜をあやしながら部屋に入ってきた。まだ目元には涙が溜まり、汗をかいたのか髪の毛が湿っている。

「おいで」というと、里桜は手を伸ばして素直に類に抱かれた。胸に頭を預けて、指をしゃぶっている。寝起きの体はしっとりと熱くて、赤ちゃん特有の甘いにおいがする。

「湯冷ましをもってくるから、里桜をちょっとお願いね、パパ」と、美也は出ていき、里桜を抱いたまま類はソファーにゆっくりと座った。まだ目が覚め切らない里桜は、ぼーっとしていて、まだ半分夢の中のようだ。

心からの信頼をもって、身をゆだねている里桜。
震えるほど愛しい。たまらなく可愛い。
しばらくして顔をあげて、類の顔をピタピタ叩いて、「んまっ」という。

これは、ママはどこかと聞いているのか?
お腹が空いたと言っているのか?

類が考えていると、にぎやかな声が近寄ってくる。

ドアがあいて、入ってきたのは、つくしと司。
…ではなく、つくしと、司の息子。いやになるほど司そっくり。
続いて、美也が湯冷ましをもって入ってきた。


「あー、里桜ちゃん目が覚めたのねー」とつくしが声をかけるが、里桜は美也が持ってきたストロー付きのカップに目を奪われている。

「んまっ」と手を伸ばして受け取り、すごい勢いで飲み始めた。
「だいぶ汗をかいてたから、のど乾いてたのね」と美也。

飲み終えて満足気な里桜からカップを取り上げ、今度はつくしが里桜を抱っこしている。元気なこの声の持ち主は、里桜も大好きな人。きゃっきゃっと喜んでいる。

「…もう、帰るのか?」
「はい、そろそろNYへ帰ります。」
「そうか…」
「えー、里桜ちゃん帰っちゃうのー、寂しいよ~」
とつくしは里桜を抱きしめている。

義理の息子の翼。外見は司のコピーだが、幼いころから沈着冷静で、なんで司と滋からあんな子供が生まれたのか、みんな不思議に思っている。楓だけが自分に似たのだと満足気だったが。

幼いころからうちに出入りして、うちの美也をかっさらっていってしまった。そして生まれたのが里桜。初めての孫。

「類、あのフルーツケーキ買ってきたよ」
の声につくしを見ると、あの懐かしいパッケージが見える。

学生時代につくしとデートの時によく行った店のケーキ。結婚してからも、子供が生まれてからも手土産によく買ったので、みんな大好きなケーキ。

「これを食べると、なんだか家に帰ってきたって気がする」と美也。
「だな。よく食わしてもらったよな。」と翼。実は甘いものは苦手なようだ。

里桜が手を伸ばしてケーキに触ろうとするので、クリームのついていない果物の所をフォークでつぶして口の中に入れてやった。
「んまっ❤」と喜んで、ハタハタと手を振っている。
こちらは、甘いものが好きなようだ。

3人が泊まっている部屋に戻ると、二人だけになる。ワインを飲みながらつくしと何気ないことを話す。

「里桜ちゃんが帰ると寂しいなあ…」
むっとした顔をして見せると、
「類がいてくれるけどね」
と慌てて言い直す。

ああ、わかってる。俺も里桜たちがいないと寂しい。

昔は広い家はしん、と静まり返っていた。
古い日本家屋は影が多く、話す声も壁に吸収されて、物音がしなかった。
つくしが遊びに来るようになると、あちこちでにぎやかな声が聞こえるようになり。
結婚して子供が生まれると、さらににぎやかになった。

誰も遊びに来ることがなかった家は、つくしに会いに来る友達や幼馴染、その子供たちが集まるようになり、大広間は雑魚寝部屋になった。昔から個室を与えられ、ひとりでいるのが当たり前だった俺たちと違い、それこそ犬ころのように、一緒に遊んで一緒に寝た。

そして、子供たちは巣立ち、また二人。
でも、二人だけじゃない。

「あのね、類、玲が来週帰ってくるって」
「…なんで?」
「紹介したい人がいるって…」

ついに、息子も心を決めたか。

「楽しみだね~、またにぎやかになるね~」

ああ、そうだな。

「ねえ、類、幸せだね」
「…わん」

くすくす笑い出したつくしの肩を抱き寄せた。

FIN




りおりおさまに進呈したお話です。りおさまを類くんのお孫ちゃんにしてしまいました。
題名の「わんっ」は、京都オフ会の相談をしていた時に、暴走しそうなのを止めたところ、
わんっとお返事が帰ってきて、思わず爆笑したのをモチーフにしました。

なかなか更新できず、申し訳ないです。
夏に少しでも書けたらいいなあと思っています。
がんばります。


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cup 梅雨寒(赤の部屋ver.)

2018.07.01 Sun

「久しぶりだねえ、つくし、全然顔を見せてくれないじゃないか」
そういって、出迎えてくれたのは、タマさん。

ほんとに道明寺邸に来るのは久しぶり。ただでさえ忙しい司と、社会人になってから自由になる時間が少なくなった私は、なんとかやりくりして会ってはいたけれど、それはメープルだったり、どこかのレストランだったり。この屋敷にはめったに足を向けることがなくなっていた。

「ご無沙汰してます、先輩!すみません、なかなか伺えなくて。」
「まあ、今日はゆっくりしていっておくれ。泊まれるのだろう?」
…ここで泊まるのは、気が引けるのだけど。
「はい…。」と司を振り仰げば、ニヤリとしている。

「こんなところで長話もないだろ。部屋へ行こうぜ」
玄関であいさつをしたまま立ち話をしていた私たちは、やっと東の角部屋へ向かった。

じめじめとした梅雨時。
とはいえ、邸の中は快適な空調が整えられていて、ラフな格好の司は、リラックスした様子で、椅子に座っている。その隣に座ったものの、なんとなく、落ち着かない。あれ、寒い…?

「ん?お前寒いのか?」と肩を抱き寄せてきたところに、お茶のワゴンを押して、先輩ともう一人顔見知りのメイドさん。思わず司を追いやって、手伝いに立った。

「牧野様、どうぞ、お座りになってください。」とにこやかに薫り高いコーヒーと共に、チョコレートケーキがテーブルに並べられた。そそくさと、追いやられてブスッとしている司の傍に座り直し、暖かいコーヒーを頂いた。

「なんだか顔色があまり良くないね。」とタマさんに言われ、途端に心配そうな顔になった司が顔を覗き込んでくるのを手で払いつつ、
「大丈夫ですよ!元気だけが取り柄ですもん!」と答えた。

実際のところ、GWに天気が一気に夏に向かったような気がして、薄着で過ごしていた。夜中に寒くなって目が覚めて、そこらへんにあるものを着込んで寝ることもしばしば。いつもより睡眠不足気味だった。加えて、夏場に向けた新商品のキャンペーンが大詰めで、連日の残業続き。今日は久しぶりのデートだった。

仕事が続いているうちは、あまり感じていなかったが、なんとなく体が重いな、とは思っていた。でも、さすがに司に会いたかった。どこかへ行くかと聞かれたけれど、移動の時間がもったいないし。タマさんにも会いたかったし。動けるから大丈夫と、久しぶりにこの屋敷にやってきたのだった。

あれやこれや、会えなかった間のことやら、会社であったことなど、話をしつつ、おいしくケーキをいただいていたのだが、やっぱり寒い…。無意識のうちに、腕をさすっていたら、司に腕を引かれ、そのまま抱き寄せられた。体温の高い男にくっつくと、ものすごく温かい。思わずすりすりと胸にすり寄って、満足のため息をついた。顔をあげられ、そのままキスが降ってくるかと思ったら…。額をくっつけられた。

「お前、熱があるぞ!」
へ?熱?あー、体はだるいけど…寒いってのは熱が出てるから?
司が何か言っているけど、大丈夫、大したことないって…。

にへら、と笑って顔を見上げてたら、そのまま抱き上げられて、ベッドに連れていかれ、まわりで医者だ薬だと大騒ぎしているのをよそに、眠ってしまった。

**

ぽかっと目が開いた。部屋の中はカーテンが引かれていて電気もついていないので暗い。足元の小さなランプだけがついているようだ。あったかいものにくるまれていて、すごく気持ちいい…。

「目が覚めたか?」と耳元で言われ、一気に覚醒した。気が付けば、すっぽりと司に抱き込まれている。ああ、それでこんなにあったかかったんだ…。

「今、何時?」
枕もとのランプをつけて時計を見た司が、「7時」と答える。
えっ、朝?あのまま寝ちゃった?
「夜の7時だよ」
あー、よかった…。せっかく会えたのに、時間を無駄にしちゃったのかと思った。もそもそと起き上がろうとすると、抱き起してくれる。
「…お水がほしい」といえば、ナイトテーブルに置いてあるカラフェの水をグラスに入れて渡してくれた。

「ありがとう…ごめんね。迷惑かけて。」
冷たい水を飲んで、またぶるっと震えたら、グラスを取り上げて、抱きしめてくれた。
「畜生、このままベッドにいるか?」と熱い目で見つめてくる。

実のところ、それでもいいかと思ったのだけど。
お腹は反対した。
ぐううう、という抗議の声。

「ちっ、蛇の生転がしかよ!」
といいつつも、笑っている。

ああ、こんな風に笑っているあんたを見たかった。
あんたにこんな風に抱きしめられたかった。
あんたにこんな風に熱い目で見てほしかった。

自然に顔が近づき、唇が触れようとしたとき。
コンコンというノックの音。
食事の用意ができたという知らせ。
二人で笑ってしまい、額をくっつけて、キスはお預け。
手を引かれて食堂まで行った。

おいしく食事を頂きながら、考えていた。
…ずっと一緒にいたい。でも、ここに住みたくはない。仕事を辞めたくない。

静かにカトラリーをおいて、司は言った。
「簡単なことだ。これにサインしろ。」と取り出されたのは婚姻届。

お前が熱を出したときは傍にいたい。
俺が熱を出したときは傍にいて欲しい。

ずるいよ。
熱を出して弱っているときにそんなセリフ。

「なあ、サインしろよ。マンション買った。二人で住もうぜ。」
ん?マンション?マンション買った?…はああああああ?!

「ちょっ、なにそれ!こんなでっかいお屋敷があるのに、別にマンション買った?なんでそんなことになるのよ?」
「だって、お前がここに住むのは嫌だっていうから!」
「だけど、いきなりマンションって!」

ぎゃあぎゃあ言い合う二人を見ながら、タマおよびその他使用人たちはため息をついた。
「坊ちゃん…詰めが甘いねえ。」

マンションというのは、部屋じゃなくて一棟全部だったことを知って余計に揉めるのは次の日のことだった。

FIN

cup 梅雨が明けましたね

2018.07.01 Sun

更新の少ないブログにもかかわらず、来ていただいてありがとうございます。

なんだかはっきりしない天気が続いているときに思いついた「梅雨寒」。あきらくんバージョンと司バージョンができたので、UPしました。

続いて、総ちゃんバージョンと類バージョンを書こうかな、と思っていたのですけど。

梅雨が明けてしまいました(笑)
もう、しっかり暑い夏。7月だし(笑)

まだアイデアだけで全然書けてないから、いいか、と思いつつ、なんだかちょっと悔しいです。でも、書いてもUPできるのは8月…。えらく季節違いになりそう。

暑い夏になりそうですね。
みなさま、お体お大事になさってくださいね。


cup 梅雨寒(黄の部屋ver.)

2018.06.26 Tue

なんとなく、体がだるかった。蒸し暑いけれど、気温は低い。もう分厚い冬の布団はしまいこんだし、服装も薄着になっているのだけど。夏掛けではまだ早かったのか、なんとなくゾクゾクして、寒さを感じていた。

「牧野?」と呼び掛けてきたのは、美作さん。
ここは美作邸。今を盛りと咲き誇るバラを見ながらの、豪華なティータイム。夢子さんのおいしいお菓子を頂きながら、ああ、なんて幸せ。
熱い紅茶が身に沁みわたるように美味しかった。…ってことはやっぱりちょっと寒い?

「なんか、顔色が悪いな?どうかしたか?」
心配そうに顔を覗き込んでくるから、
「ううん、大丈夫。」と笑って見せた。

GWもほとんど休みが取れなかったし、残業が続いていたから、疲れがたまっていたのかな。
思わずつぶやいたのを聞き取った美作さん。
「疲れてるのか?」と聞いてくる。

いつものように頭をポンポンとやさしく撫でてくれる。その手がとても温かくて、思わず、
「ねえ、美作さん、手を背中に当ててくれる?」
と頼んでいた。

不思議そうな顔をして、背中を撫でようとするから、
「ううん、そうじゃなくて、背中に手を置いてくれるだけでいいの。」

首の下。肩甲骨の間。そこに手を当ててもらうと、じんわりと温かさが背中に伝わって、うっとりするほど気持ちがよかった。
「…なんか、猫を撫でてるみたいだな」と美作さんが静かに笑っている。
ほんとに、猫になったような気分。

あったかーい…。

目を細めてじっと美作さんの手を背中に感じていた。

「…手当て、っていうのはこれかな。」
「手当て?」
「そう。単に手を当てているだけで、治療になるんだって。」

ふうん…。そうかも。気持ちいい…。

**

はっと気づくと、ベッドの上だった。窓の外は薄暗くなってて、夕方というより、夜。
なんで、ベッドに?いつの間に?

「背中に手を当ててたら、かくん、って寝ちゃったんだ。びっくりしたよ。」
と美作さんの声。

起きた?と声をかけて、薄暗い部屋の中、ゆらりと立ち上がって、近づいてくる。
「…熱があったみたいだよ。寒気を感じてたんだろ?」と言いながら、ベッドに腰かけて、頭を撫でてくれる。髪の毛をかきあげて、額を触り、少し汗ばんでいるのがわかったのか、
「良かった、熱が下がってる。」といって、そっと背中を支えて、起き上がらせてくれた。
渡された冷たく冷えた水は、のどを滑り落ちていき、思わず、ほおっとため息をついた。

「ごめんね、迷惑かけちゃった」
「…仕事、頑張りすぎじゃないか?」
「うーん、そんなでもなかったんだけどな…。ほら、天気が不安定で、暑かったり寒かったりしたでしょ?だから、風邪ひいたんだよ、きっと。」

「無理するな。」
そっと美作さんが、抱き寄せてハグしてくれた。ゆっくりと背中を撫でる手は泣きたくなるほどやさしくて、じっと胸に頭を預けて、心臓の鼓動を聞いていた。

日が暮れて真っ暗になった部屋。庭の灯りがもたらす微かな明るさの中、ゆっくりと身を放して、じっと目を見交わし、いつの間にかキスをしていた。
ふっと美作さんが笑うのを感じた途端、ぼんっと顔が熱くなり、そのままずるずると布団に潜り込み、顔を隠した。

あたし、何やったの?
キス?キス?美作さんとキス!!!?

「…夕食の時間だけど、食べられる?」と、くくっと笑いながら言う声。

「お腹は空いてな…」
「いはずはないよな?ケーキもそんなに食べなかったし。熱が下がったんなら、食欲も出てきたんじゃないか?」

お腹は空いてるけど!でも、どんな顔して、席に着けばいいのよ!
恥ずかしくて、無理!

コンコンというノックの音とともに、ドアがあいて、電気が付き、
「お姉さま~お加減はいかがですか?」
「つくしちゃん、大丈夫?一緒にお食事できそう?」
とにぎやかに、夢子さんと双子ちゃんが入ってきた。

布団に潜り込んだままじゃ、失礼かと慌てて起き上がったら、
「まあ、つくしちゃん、顔が赤いわ。まだお熱があるのかしら?」
「お姉さま、真っ赤です!」
と言われてしまった。

結局、赤い顔のまま食堂に連れていかれて、お父様も含めてお食事。にぎやかで、楽しくて。いつもだったら、そのままお泊りだけど、…恥ずかしくて美作さんの顔が見れない!さっさと失礼しようとしたら、双子ちゃんたちからブーイング。今日は全然遊んでもらっていない、って。そっか、確かに寝ちゃったし。

「大丈夫だよ、お姉さまはこれからいつも来てくれるから」と美作さん。

は?なんですと?どういうこと?

きゃーっという喜びの声は、夢子さんと双子ちゃん。

「な、牧野?」
と言われて、手を取られ、薬指にキス!?

「ななな~~~:?x***#―――――!」

「あきら、つくしさんが、呼吸困難になっているぞ。」と、笑いながら美作パパ。
「じゃ、今日もお泊りしていってちょうだいね!まだ体が本調子じゃないんだわ!」と夢子さん。
明日また遊んでくださいね!という双子ちゃん。

そのまま、お泊り。次の日にはバラの咲き乱れる庭の中の東屋でプロポーズ。

「…つくしがキスしてくれたから、もしかしたらって。プロポーズしても大丈夫かなって思ったんだ。」と美作さん、もとい、あきらさん。

指輪も準備してたくせに!

でも、私もあれでわかったんだ。あきらさんが好きだって。あきらさんの温かい手が体も心も癒してくれた。

梅雨寒。そののち晴れ。秋には結婚します!

FIN

cup THE BENEFIT OF THE DOUBT あとがき

2018.05.23 Wed

あきつく、The Benefit of the Doubt、いかがでしたでしょうか。
ホテルのエレベーター前で囁き交わしている男女。それを見ている女、というイメージからこのお話はできました。
ホテルのエレベーター前なんてシチュエーションが似合うのは総二郎かあきら。女性が年上かな、と考えた時点で、男はあきらになりました。そして、それを見て呆然としているのはつくしちゃん。

イメージがイメージを呼んで、出来上がったお話ですが、相も変わらずタイトルが付けられない。悩んだ挙句、浮かんだのが、「疑わしきは罰せず」という言葉。それを英語にしてみて、もういいや、とつけてしまいました。

実際のところは、疑いだけで罰せられてしまったあきらくん。罰せられたと思いきや、結果的には一番利益を得ます。

桜子からすれば、「今回は大目に見てやる=give the benefit of the doubt」。
すぐに疑いは晴れたけれども、つくしに誤解を与え、泣かせた時点であきらは有罪。
スマホを取り上げ連絡を取れないようにし、でも、その一方で、手をまわしてつくしが幸せになるように画策します。
敵に回すと怖いけれど、味方になると頼りになりますね。

書きかけのお話が進まず、中途半端なお話ばかりで申し訳ありません。できれば、今年中に書き上げたい!(遠大な目標だ)

お粗末様でした!

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